まだユニクロのヒートテックで消耗してるの?デザイナーの私がおすすめできない理由。危険性も解説。代替えのおすすめも紹介!
おはようございます!sasasanです。
ユニクロと言えば、今や日本No1のアパレル企業で知らない人はいないぐらいの巨大企業ですね。
商品も非常に安く品質もレベルが高いです。
そんなユニクロの大ヒット商品の1つ「ヒートテック」。何枚も持っている人も多いのではないでしょうか?
ヒートテックのインナーの最大の特徴は、発熱性と保温性。簡単に言うと暖かいということですね。
そんな便利なアイテムなんですが、私はお勧めしません。
- なぜヒートテックがオススメできないのか?
- では寒い日を快適に過ごせるインナーは何がオススメなのか?
今日は皆さんに大人気のユニクロのヒートテックについて書いていこうと思います。
ユニクロのヒートテックとは何か?
ヒートテックというのは一言でいうと機能素材になります。
世界的繊維メーカーである東レとユニクロが共同開発した新素材です。こちらは毎年微妙にですが、進化しています。
生地の混率も少し変わってきていて、2018年現在の混率はこのようになります。
【レディース】
- 38% ポリエステル
- 32% アクリル
- 21% レーヨン
- 9% ポリウレタン
【メンズ】
- 34% レーヨン
- 33% ポリエステル
- 28% アクリル
- 5% ポリウレタン
レディースとメンズでは多少の混率違いはありますが、機能はほぼ同じとなります。
ヒートテックの機能は主に4つある!
次にヒートテックの機能について解説していきたいと思います。
ヒートテックには主に4つの機能があります。
1.発熱機能
これは人間は常に汗を発散させています。その蒸発する水蒸気のエネルギーが繊維に吸着したときの運動エネルギーを熱エネルギーに変換することで発熱するようになっています。こちらは生地の組織でこのような機能が生まれます。
2.保温機能
ヒートテックは生地の構造上、繊維と繊維の間に空気の層ができるようになっています。(エアポケット)
これが断熱効果を生み、1で発生した熱を外に逃がさないようにしています。
構造は違いますが、ダウンなども空気の層(エアポケット)があり、暖かさをキープできるようになっており、それと似た部分がありますね。
3.においを抑える抗菌機能
こちらは加工技術によって抗菌機能を付与しているのですが、詳細については非公開となっています。
4.着心地をよくするストレッチ機能
こちらはポリウレタンという伸縮性のある合繊が5%入ることと、生地組織でストレッチ性を高めています。
ヒートテックがなぜおすすめできないのか?危険性と理由を解説。
私はヒートテックを人には勧めません。
理由としては4つあります。
1.発熱し続けて、体温調整ができなくて熱くなる
皆さんも経験があると思うのですが、ヒートテックは発熱素材で更に保温機能があります。
これ逆を言うと、熱を逃がさない構造なんですね。透湿性が低いからなんですよ。
つまり発熱し続けると、急に熱くなってきます。
そして、熱すぎて汗をかきやすくなる!!
通常の天然繊維の場合は、熱は自然と逃げるので熱くなり過ぎないです。
2.熱くなりすぎて汗をかいて、逆に冷える
1で上げた熱暴走により、汗をかなりかいてしまう時があります。
その場合、生地の特性上、透湿性がないので汗は内側にずっと残ります。
つまり汗がずっと乾かないということは身体を冷やしてしまいます。
特に登山をされる方、スポーツをする方はヒートテックは厳禁です。
3.熱の放出がないため、匂いがこもる(簡単に言うと臭い)
最近のヒートテックには一応ドライ機能がついていてますが、ぶっちゃけそんなに効果が出ているとは思えません。。。
つまり大量に汗をかいた場合、外に放出しないため内部に残り蒸れ蒸れの状況が続きます。
蒸れ蒸れの状態が続くと、後は分かりますね?
はっきり言って臭いです(笑)菌の繁殖しやすい環境となるわけなので。。。
4.長時間の着用で肌が劇的に乾燥する
肌が弱い方、アトピーの方、乾燥肌の方は要注意!というよりも着用はやめてください。
ヒートテックは「吸湿発熱繊維」とも言えるもので、自身が発する水分(汗)を利用して発熱します。
それともう一つ、化学繊維はあまり身体によくありません。化学繊維アレルギーというのもありますので、肌が弱い人には正直向かないんですね。
ちなみに私も肌が弱い方で尚且つ乾燥肌です。ヒートテックを着用していた時は、本当にカサカサしていました^^;
ヒートテックの代わりで本気でおすすめしたいインナーを紹介!
ではヒートテックではなく、どのようなインナーがおすすめなのか?
デザイナーである私がおすすめできるものを紹介していきたいと思います。
mont-bell(モンベル):スーパーメリノウール
やはり1番最初に浮かんだのが、こちら!
「モンベルのスーパーメリノウール」!!
モンベルのスーパーメリノウールが恐らく最強のインナーとなります。
機能素材がどれだけ良くても、やはり天然繊維のウールには勝てません。
モンベルのスーパーメリノウールは薄手、中厚手、厚手の3タイプがあり、厚いほど暖かさが増します。
混率は95%ウール、5%ナイロンとなります。
ウールは羊毛で天然繊維の中でも、暖かさも抜群で、汗などもしっかりと外に放出してくれます。
スーパーメリノウールは「マルチクリンプウール」を使用しています。
「マルチクリンプウール」の特徴について
繊維の長さがメリノウールに比べて15%長く着用時にちくちく感が少ないので着心地が抜群に良いです。
また、繊維のクランプ(縮れ)が多いため、ストレッチ性も高く、デッドエア(断熱材としての動かない空気)を多く含んでくれるため、他にはない暖かさを生み出すことができます。
ヒートテックで上げたすべてのデメリットがこちらのスーパーメリノウールには全くありません。
唯一のデメリットと言えば、お値段でしょうか?
税込で約4700円前後となり、ヒートテックの約5倍程度となります。
しかし、値段以上の価値がありますよ。
私はこちらを着用することが多いのですが、本当に快適です。正直、ヒートテックも試してみましたが、臭くなるし、肌は痒くなるしで全くよくありませんでした。
いいものを大切に使っていく。これが結果的には、良い買い物に繋がっていくものだと思います。
私の周りでもこちらの商品は大人気で少しずつ買い増しをしている方も多いですね!
mont-bell(モンベル):ジオライン
こちらは合繊素材で機能素材を使用しているインナーになります。
ジオラインで利用している機能素材はとにかく、速乾性が高いのが特徴です。
吸水拡散性が高いので汗冷えは全くしないですし、銀イオンを練り込んだ糸を使用しているので、においの元となるバクテリアを抑える効果も高いです。
さらっとした感じが続くので、こちらもおすすめできます。
また、ミドルウェイト、エクスペディションタイプであれば、保温性も高いのでおすすめですね!!
Icebreaker(アイスブレーカー)
Icebreakerはアウトドアブランドなんですが、こちらはニュージーランド産のメリノウールを主軸としたブランドになります。
アイスブレーカーではレイヤリング(重ね着)を推奨しています。
生地には目付けといって重さがあります。重ければ重いほど、生地は厚くなり暖かさが増します。アイスブレーカーでは「120」から「260」までの数字は平米(m²)あたりの重量で生地の厚さを表しています。
アイスブレーカーでは色々なシリーズがありますが、オーソドックスなタイプがこちらのオアシスシリーズになります。
オアシスシリーズは目付けが200gなので、アイスブレーカーの中でも中間に位置しており、一番のベストセラーとなっています。
ただ、アイスブレーカーはモンベルよりも更にお値段が高いです(笑)
アイスブレーカーもめちゃくちゃおすすめですが、まずはモンベルの「スーパーメリノウール」でお試ししてもらえるといいかもしれません。
まとめ
私の中では、はっきり言うとヒートテックは「安物買いの銭失い」です。いくら安くても身体に影響があるものはお勧めできません。
ジオラインやスーパーメリノウールは確かに高いですが、回収費用として考えるとこちらの方が対費用効果は高いんじゃないかと思います。
良いものを大切に使う。この精神がスマートでおしゃれの秘訣とも言えるのですが、インナーも同じことだと思っています。
ジオラインはどちらかというとスポーツ向けという感じなので、雪場で活躍すると思います。
皆さんも是非一度お試ししてみてください。これを着たら、ヒートテックとは何だったのか・・・?と思うかもしれませんよ^^
本日もありがとうございました!
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